琴と箏

 

世間一般的に「こと」と呼ばれている楽器には日本では2つ漢字があります。

 

ひとつは「琴」(こと、又は きん)。

もう1つは「箏」(こと、又は そう)。

 

皆さんの中には「琴」の方が見覚えあるのではないでしょうか?

 

両方とも音では「こと」と呼びます。

 

 

 

さて2つの漢字はどういう違いがあるのでしょう。

 

 

それは別に当て字という訳ではなく、ちゃんと2種類の楽器が存在してるんですね。

 

 

ざっくり説明しますと

・「琴」は左の指に竹でできた指サックをはめ、おさえながら弾きます。

・「箏」は柱(じ)という駒のようなもの用いて1絃に対して1音チューニングをして弾く楽器です。

 

※よくお正月で耳にされる楽器は「箏」です。

私が弾いている楽器も「箏」になります。

 

本来「こと」という言葉には奈良時代あたりから絃楽器の総称として「箏(そう)のこと」「琴(きん)のこと」というように使われてきました。

 

ですがテレビなどで用いられる漢字はどれも「琴」の漢字を用いてます。

 

なんで2種類も漢字があって「箏」は用いられないのでしょうか。

 

 

それは「箏」という文字が常用漢字に入らなかったのが原因で

今や世間一般的には「こと」=「琴」になってしまいました。

 

ですので世間一般にさす「こと」は「琴」ではなく「箏」になります。

豆知識として覚えておくと良いかもしれません

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コメント: 1
  • #1

    Kevin (日曜日, 04 10月 2020 00:31)

    Wow I didn’t know about that
    Pls make a promotion video for English speaker
    We also need to know about Japanese traditional culture